1.ラジオのイヤホン
私は夜、床にはいって眠りにつく前のひととき、あるいは夜中に目覚めて眠れぬときなど、子守歌がわりにラジオを聞いて過ごす。 だが数年前まで、そのラジオを聞くのがたやすくはなかった。放送がうまくはいらんのである。なんでも、私の住んでいるこのあたりの電波事情の関係で、あまたあるラジオ局のうち良好に聞けるのは1局のみ。あと1局も雑音が入らないようにして聞くにはちょいとコツがいる。まず、イヤホンを差し込んだラジオを手で持ち、空中でラジオを動かしながら聞こえる場所を探るのだ。
もしうまくはいったら、今度はその地点を逃さぬようピンと張ったイヤホンコードの張りを保ちつつラジオを持ち上げ続けるのである。さすればその間だけは心地よくラジオにありつけるという段取り。
2.タブレット時代
その後、タブレットなるものを入手。これがまことに快適至極なお道具。無線LANのおかげでコード不要。しかも日本国内のみならず海外の放送局までも選べる優れもの。モンゴル語の歌で眠りにつけたりもするんである。とはいえ、ちょいと問題が。横向きに寝るとイヤホンの突起が枕に押され、耳の穴にあたってどうにも痛い。そこで、枕を少々くぼませ、そのくぼ地に耳を入れてみたら、あーら、だいぶと楽ちん。蕎麦殻枕ならではの解決策でありましょう。
おっと、もう一つ悩ましきは、イヤホンコードですな。これが寝てる間に髪に絡まるやら、首をしめるやら。ときにはイヤホンの突起が耳からはずれ、ピップエレキバンのごとく首筋や背中や頭にぐりぐりぐり。指圧跡までくっきりと残す始末。
また、突起に取り替えカバーがついているタイプを使用していたときなど、どうも今日は聞こえが悪いと思ったら、はずれたカバーを耳に入れたまま外出してしまったこともありましたわい。
それにしても、ラジオが聞けるというのはありがたい。ラジオもエアコンも網戸もなかった頃。
夏の夜の暑さにたまらず布団から這い出し、窓から顔だけ出して寝ておりました。蚊取り線香にいぶされて咳き込み、朝日が顔面を直撃してましたもの。(記:2014年8月29日)
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